脳みそ解放スナック「ですとろい」

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カント・シボネー/ぺレス・プラード楽団

昔バンドでよく演奏した馴染みの曲。懐かしさとジャケットのレトロさに惹かれて買った1枚。

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学生の頃にいたのはビッグバンドで、迫力のあるアレンジばかり演奏していたためか、メロディーラインがフルート(と思しき楽器)のみというアレンジが柔らかく、新鮮な印象に感じた。ちょいちょい入る掛け声やバッキングがぺレス・プラードっぽさを出していて「ぺレス・プラードの鉄板のラテン」という安心感も感じた。

レコードの発売年はまったくわからないのだが、おそらく1950~60年代であろう。この曲は1929年にキューバの音楽家エルネスト・レクオーナが発表した。かつてキューバに住み、絶滅してしまったシボネー族を偲んで作られた曲だそうだ。

ライナーノーツにもう少し詳しく書いてあったので引用。「…シボネー族の娘に対する愛情を歌ったもので作曲者のエルネスト・レクオナがシボネー族の名を残すため、作ったのではないかと思われます。それはシボネー族の女は美しくないからです」

文末でさらっとディスっている。シボネー族は16世紀ごろ絶滅したらしいので、見たこともないのに失礼な…。

文章が丁寧なので真意をはかりづらいのだが、このライナーノーツは全体的にちょっと辛口だったように思う。評論家のお気に召さなかったのかもしれない。ジャズのボサノバでもブラジルのボサノバでもなく、この曲はあくまでもマンボ王ぺレス・プラードのボサノバである、ということを強調した一文があるのだが、「ボサノバやってもぺレス・プラード全開じゃないか!」なんて思いながら書いていたのだろうか。そんな妄想をし始めるとこれだけで酒が飲めそうだ。

 

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