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中間管理職トネガワ

このマンガがすごい!2017」のオトコ編1位に選ばれた作品。「このマンガがすごい!2017」で選ばれたというのは電車の広告で知ったのだが、カイジはマンガも映画も見ていたので、これははずせないぞ、と購入。

主人公は「賭博黙示録カイジ」の登場人物、利根川幸雄。消費者金融である帝愛グループ幹部の1人であり、カイジに立ちはだかる強大な敵である。映画版では香川照之が演じていた。

利根川は、言葉巧みに負債者を叱咤しエスポワール号での「限定ジャンケン」に誘い込む。負債者を見下しており、彼らが死のうが、新薬の実験台にされようが何とも思わないような冷酷な人物である。そんなキャラクターを主人公にするのだから、どんな内容になるのかと思いきや、まさかのギャグ漫画という展開。いろんな意味で悪魔的スピンオフである。

しかも、利根川、実は結構いい人だ。

部下の名前を一生懸命覚えようとしたり(しかもみんな同じ黒服&サングラスで、苗字も似ていて覚えにくい)、士気を高めようとバーベキューを企画したり(出てきた鉄板はかの有名な焼き土下座用)、気まぐれな上司(兵藤会長)に振り回されたり…と、日々悪戦苦闘しているのだ。

1人のサラリーマンとしての利根川の人間臭い部分や、サラリーマンあるある的なところに共感できるのではないかと思う。利根川を主人公にしてギャグ漫画を作るとは、正直想像していなかった。せっかくなので、ぜひこちらも香川照之で実写化してほしい。